カンボジアの今の暮らし|レディースパンツができるまで
こんにちは。海内孝治です。
当社のレディースパンツは様々な国で生産されています。
その中でカンボジアの生産について紹介させて頂いております。
今週は先週の【カンボジアの悲しい歴史】に続き、【カンボジアの今の暮らし】について、簡単に紹介させて頂きます。
目次
- 国民性
- 移動手段
- 娯楽
- 産業
- まとめ
国民性
カンボジアの工場で工員さんとすれ違う時、目を合せて微笑みながら会釈をしてくださる方が多く、とても優しく温和な方が多い印象です。
現地の日本人スタッフの方に聞いたのですが、昼食を食べている工員さんをのぞくとほとんどの人が「おひとつどうぞ!食べてください。」と笑顔で声をかけてくださるそうです。
一方でたくさん稼ぎたい!とガツガツ働く人は少なく、始業時間ギリギリに出勤して、終了時間5分前には片づけを終えてタイムカードを手に持って時間を待つ人が多いのも事実です。
なかなか生産性が上がらないのが工場の大きな悩みです。そこを改善するために効率良く生産できるシステムや設備を整えて対応されています。
移動手段
必需品はバイク。いわゆるスーパーカブのようなタイプです。
今のカンボジアの製造業の平均月収は250ドルくらいと言われています。
バイクは新車で1400ドル。中古車の安いものでも350ドルくらいです。
ガソリンは1L=約1ドル。月収から考えるととても高いですね。
自動車が買えない人は家族でどこかに行くときはバイクで移動です。
町には3人乗りはもちろん、4人乗りや5人乗りの人も多くいます。
まだ2歳や3歳くらいの小さな子供も平気な顔でお父さんの後ろに乗っているのを見ると
逞しいなぁ!と思ってしまいます。
バイクに乗らない人はトラックで移動です。
仕事から帰る工員さんを乗せたトラックの荷台は写真のようにぎゅうぎゅう詰めです。
夕方、工場の多い郊外ではこのようなトラックを多く見ることが出来ます。
娯楽
郊外にも若い人が集まってお酒を飲んで、歌って、踊るお店はあります。
日本のようにカラオケが浸透しているわけではないのですが、お酒を飲みながら歌ったり、踊ったりするのはどこの国でも同じなんですね。
給料日には、このようなお店は若い人たちで一杯になり、そして翌日の出勤率は5%近く低下するそうです。
産業
カンボジアでは電気を生産しておらずベトナムなどの近隣諸国から電気を輸入しています。
そのせいか、鉄鋼関係や電気関係の工場より、アパレルの縫製工場や洗い工場が多いそうです。
また郊外には空き地はたくさんありますが、田んぼや畑はほとんどありません。
土壌が悪いわけではなく、農業をしたいと考える人が少ないそうで、野菜はベトナムからの輸入が多いそうです。
カンボジア人は生活が苦しくても大変な作業をコツコツとするのは苦手らしいと言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか?
まとめ
工場で働くカンボジアの工員さんの暮らしについて少し触れてみました。
やはり国が違うと考え方や習慣も違い、色々と課題もあります。
きちんとした教育を受けていない人も多く、一般的には小学生の中~高学年程度の教育までしか受けていない人が多いとも言われています。
その中で良い商品を効率よく上げる為に仕組みや設備を整えて色々な努力をされています。
次回はそのカンボジアでの生産についてお話したいと思いますのでお楽しみに。
海内 孝治
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