綿素材と農薬について|エシカルを考える
こんにちは。アパレルアイの海内です。
私たちが身につける衣類を見てみると。Tシャツ、ジーンズ、下着等など…こうしてみるとたくさんの綿素材に囲まれており、綿素材は衣類や家庭用品の全繊維の60%を占めるとも言われています。一般的に綿素材はナチュラル(自然的)なイメージで地球にも肌にもやさしいイメージではないでしょうか?しかしこの綿素材の原料となる綿花の生産に大量の農薬が使われていることが今大きな問題となっています。
目次
- 綿花の生産に使われる大量の農薬
- 綿花は最も農薬多様作物である??
- まとめ
綿花の生産に使われる大量の農薬
綿花の生産は世界の耕作面積の約2.5%に過ぎないのですが、そこに使用される農薬の割合を見てみると全農薬使用量の25%が綿花の栽培に使用されているとも言われています。(諸説あります。)いずれにしてもインドを中心とした綿花の産地では農薬の使用による健康被害に悩まされているのです。
綿花は最も農薬多様作物である??
「綿花は最も農薬多様作物である。」という事をよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか?農作物全体で見てみると果物や野菜の生産に使われる農薬のほうが多いようですが、それでも上位であることに間違いはないようです。しかしこの25年間の間でバイオ技術の発展や害虫耐性の作物の出現によってかなり改善され、農薬投入量は50%以上減少しているようです。
まとめ
農薬使用の改善がされているものの、まだまだ多くの農薬を使用しながら綿花の生産が行われているのは事実です。しかもそこにはもう一つ「児童労働」という大きな問題もあります。発展途上国の子どもたちは学校に行かず農薬の健康被害の中それでもそこで働かなければならない現実があるのです。そしてその綿素材の衣料品を私達は身につけているのです。モノづくりをする私達に何ができるのかしっかり考えて出来るだけ早く何か答えを出したいと思っています。
海内 孝治
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