色々なプリント 第一弾|ロータリープリントについて
今回はプリントについて説明したいと思います。プリントと一言で言いましても色々な手法があります。当社でもよく使うロータリープリントや、顔料プリント、インクジェットプリント、スクリーンプリント、転写プリント、抜染プリント等があり、それぞれ扱う機械や、染料、特徴が違います。今回はロータリープリントについてご説明致します。
目次
- 手法
- 特徴
- まとめ
手法
ロータリープリントは、円柱状のシリンダーに色ごとの版を彫り、回転させながらプリントしていきます。以前、工場の方が1本のシリンダーを作るのに5万円ほどかかると言われていました。色を増やしていくと、その分コストは上がると言う事ですね。生産ロットについてですが(あくまで当社がよく使う染工場でのロットです)柄ロットは約1,500Mで、色ロットは約400Mになります。
特徴
では、ロータリープリントの特徴について説明します。円柱状のシリンダーを回転させてプリントするので、生産性が高くタテに流れるストライプ系の柄やシンプルなチェック柄を得意とします。シリンダーの間を生地が通るので、切れ間なく連続的にプリントできます。
デメリットとしては、繊細な表現がしにくい事と、色数を増やすのが難しい事です。
まとめ
当社でもよく使うロータリープリントについて説明させていただきましたが、現在このロータリープリントを行う染工場が減ってきています。デジタルプリントの台頭や海外での安価品大量生産に伴う不採算、人手不足(特に若い人材がいない)等の問題があります。当社としては、国内で頑張っておられる染工場さんと今後も良い取り組みが出来ればと考えております。
桑田 義久
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