今、新疆ウイグル自治区の縫製工場が熱い!
アパレルアイの桑田です。
先日、チャイナプラスワンとしてベトナムの繊維事情について説明しましたが、今回は、中国の新疆ウイグル自治区の繊維事情について説明します。
目次
- 中国の繊維産業
- 中国政府の優遇政策
- まとめ
中国の繊維産業
まず、中国の繊維産業の実態について説明したいと思います。
以前にもこのお役立ちブログで海内が記載していたように、中国での物作りが年々難しくなっております。人件費高騰や人手不足の問題で生産性が落ち、国が定めた環境、雇用規制をクリアー出来ない工場は次々と閉鎖に追い込まれています。10年程前までは、沿岸部(上海近郊)に沢山の縫製工場や生地工場が有りましたが、今ではかなり減っています。それに伴い、日本、中国、韓国、台湾の繊維企業が新たな生産基地を求めアセアン諸国へ次々と進出しました。
中国政府の優遇政策
GDP世界第二位の中国ですが、まだまだ貧富の差が激しく、沿岸部と内陸部では生活水準が大きく違います。そこで政府は、内陸部の新疆ウイグル自治区での繊維産業振興に取り組んでいます。国の優遇政策として、物流費、工場家賃は3年間無料。そして税制面や電気代も優遇されており、縫製工場が次々と建設されています。日本向けの商品も多く、来年からは欧州向けの生産を開始します。
まとめ
国の政策として、ウイグル自治区は勿論、西アジアとの国境沿いも、今後更なる発展が予想されます。「世界の工場」から「世界の消費者」へと変わりつつある中国。これからの動向に注目したいと思います。
桑田 義久
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