染工場の抱える問題
こんにちは。福永泰士です。
日本の合繊素材の産地、北陸。北陸の染工場では現在深刻な状況が発生しています。
目次
- 染料
- 物流
- 人材
染料
染色加工場にとって最も大事といっても過言ではない、染料。これがないと染色できません。仕事になりません。
深刻な状況とは、染料の価格高騰や、一部染料は入手できないということが発生しているということです。
一番大きな要因は、中国の環境規制強化です。世界的に中国が染料の圧倒的なシェアを誇っているのですが、環境規制強化により、一部では操業停止処分などが発生しているのです。
物流
アパレル業界に限らずですが、トラックドライバーの不足が問題になっています。なぜ生地に関係するかというと、生地は持ち運びが厄介な形状だからです。生地は1反あたりだいたい30~50mで、巻物のように巻いて運搬されます。
これを何十反も1反ずつトラックに積んだり降ろしたりするのはドライバーの重労働になり、敬遠されるケースがでてきています。まとめて運べるように専用のパレットを製造しているところもありますが、製造費用がかかるため、思うようにパレット導入が進んでいないのが現状です。
人材
現場の人材不足も大きな問題になっています。昨年から北陸では織物中心に注文がたくさん入っている状況ですが、設備があっても人がいないという状況も発生しています。
大手電機メーカーの工場が北陸で新設されたりなどで、人材の取り合いが続いているようです。
福永 泰士
最新記事 by 福永 泰士 (すべて見る)
- カチオン糸を解説 - 2019年6月15日
- 6/4(火) オンエアー カフェタビ「歩きたくなるパンツ」 - 2019年6月1日
- アパレルにとっての平成 - 2019年4月27日
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。