縮絨(しゅくじゅう)機って何?縮絨するメリットは?
皆さん、反物(生地)はどのような状態で縫製工場に届けられているかご存知ですか?反物の種類によって異なりますが、当社がよく使う反物は、140㎝幅(横)50M(縦)で、棒状のパッキンに巻きつけ、ナイロンでカバーしたものが届けられます。
この1本が1反と言われます。棒状のパッキンに巻きつける時のテンションや、その日の天候、運搬状況により、反物に悪い影響が出ることがしばしばあります。生地がナナメになっていたり、シワが入っていたり、ストレッチ(伸び)の異なる箇所が出たりと色々ありますが、それを解消してくれるのが縮絨(しゅくじゅう)機です。縮絨機と縮絨のメリットを少しご説明させていただきます。
目次
- 縮絨機ってどんな機械
- 縮絨するメリットは
- まとめ
縮絨機ってどんな機械
縮絨機を一言で言えば、生地をリラックスさせてくれる機械です。では、どのようにリラックスさせるかですが、縮絨機に生地を投入し、加湿、加熱を行い、バイブレーターで振動を加え、上下左右のゆがみやシワを取ったり、ストレッチ性を均等にします。生地の特性に応じて、加湿時間を変えたり、加熱温度を変えて調整します。
縮絨するメリットは
縮絨するメリットですが、先にも述べたように、生地のゆがみやシワを取ったり、ストレッチ性を均等にすることです。そうすることによって、裁断がしやすく、寸法も安定し見栄えの良い製品が出来ます。洗濯したら縮んだり、伸びたりした経験がある方おられませんか?生地の段階で縮絨しているとそのような心配がほとんどありません。
まとめ
当社の国産商品は100%縮絨機を使用しております。縮絨機を使用する前は、股下が寸法通りに上がらなかったり、左右の股下が違ったり、ねじれたり、小さく上がったり、大きく上がったりと苦労しました。何か良い方法がないかと協力工場の社長へ相談したところ、縮絨機の導入を決断してもらいました。協力工場の社長へは本当に感謝しております。それからは、不良品発生率が格段に減り、寸法の安定した商品が提供できております。
桑田 義久
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