生地の整理・仕上げ加工
こんにちは。福永泰士です。
今週は本社で展示会を開催しており、多くの方にご来場いただきました。
ありがとうございます。
展示している通り、たくさんの企画があり、それだけの素材があります。
生地はただ糸を織ったり編んだりで完成するのではなく、他にもたくさんの工程を経て仕上がります。生地により工程は様々ですが、今回はその工程の一部、整理・仕上げ加工について解説します。
- 精錬
- ガス焼き
- 縮絨
精錬
繊維に含まれる不純物、色素、糊、油や汚れなどを取り除く処理のことです。
原料や糸に不純物が含まれていたり、様々な工程の途中で汚れが付着したりすることがありますので、最終仕上げの前に、これらを取り除きます。
ガス焼き
生地の表面に飛び出している余分な毛羽を取り除く処理です。ガスの炎、または電気ヒーターの上を高速で生地を動かします。こうすることで表面がきれいに、なめらかになります。
縮絨
高熱の蒸気を生地にあてることで、生地が少し縮みます。こうすることで生地が安定し、品質の向上につながります。生地に少し厚みをつける目的で縮絨をす場合もあります。
今回取り上げたのは加工の一部は、生地自体の欠点を改善するための加工です。
加工にも二次加工と呼ばれる、特別な機能を持たせる加工(防シワ加工など)や、外観、風合いに変化をもたらす加工(エンボス加工など)もありますので、また次の機会に解説したいと思います。
福永 泰士
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