カチオン糸を解説

こんにちは。福永泰士です。
各地域で梅雨入りが始まっておりますが、明ければ暑い夏がやってきますね。昔は夏といえば綿素材のイメージでしたが、最近はやはりポリエステル素材が機能性にも優れ、サラッとして良いですね。 そんなポリエステルも様々な種類がありますが、その中の一つ「カチオン糸」を解説します。

目次

  • 一般的なポリエステル
  • カチオン糸とは
  • まとめ

 

一般的なポリエステル

ポリエステルを染めるには、条件があります。その条件とは、分散染料を使うことと、130℃以上の温度で染めるということです。普通お湯を沸かしても100℃ですので、特殊な設備が必要になります。
ポリエステルは安価というイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、意外と染色が難しいんです。

 

カチオン糸とは

100℃以下の温度で、カチオン染料を使用して染めることを可能にする加工をしたポリエステル糸を「カチオン糸」と言います。上述した一般的なポリエステル糸とは、染まる条件が違います。
なぜカチオン糸を使用するかというと、基本的には生地に「表情」をつけるためです。例えば通常のポリエステル糸とカチオン糸を組み合わせた生地を、100℃以下の温度でカチオン染料で染めると、カチオン糸の部分だけが染まります。そうすることで生地には染まった部分と染まらない部分による「表情」ができるのです。

 

まとめ

洗濯表示やラベルに「ポリエステル 100%」と記載されていても、異なるポリエステル糸が組み合わさっている場合が多々あります。組成表示だけでは表現できない、奥深さが生地にはあります。
知識があると「これをこうしたら、こうなるのでは?」と発想が広がっていきますよね。しっかり勉強していきたいと思います。