
関心が高まるESGについて
こんにちは。アパレルアイの海内です。
持続可能な開発目標(SDGs)を実現する企業の取り組みとして環境・社会・企業統治(ESG)に関心が高まっています。今回はこのESGについて解説します。
目次
- ESGとは?
- ESGのイメージ調査
- ESGは社会貢献ではない
- まとめ
ESGとは?
ESGとは「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの頭文字を取ったものです。ESGの例として、環境問題としては地球温暖化対策や海洋汚染問題、社会問題としては長時間労働問題などの働き方改革や女性従業員の活躍、企業統治としては取引の透明性や汚職防止などが挙げられます。こういったことに力を入れている企業は一時的な成長ではなく長期的な成長が期待できる企業として投資家の間でも注目されています。
ESGのイメージ調査
先日、企業のESGの各項目について「積極的に取り組みをしている企業」というイメージ調査が行われ発表されていました。
「地球環境に気を配っている企業」のイメージランキングは1位トヨタ自動車、2位日産自動車、3位ブリヂストン、4位ホンダ、5位コスモ石油と自動車関係の企業が上位を占めました。「社会貢献への取り組みに積極的」のイメージランキングでは1位トヨタ自動車、2位日立製作所、3位NEXCO東日本、4位富士フイルム、5位オリエンタルランド、5位NEXCO中日本という順位でした。因みに日立製作所、NEXCO東日本、NEXCO中日本、富士フイルムは前年の調査では10位以内にも入っていませんでした。「コーポレートガバナンスがしっかりしている企業」のイメージランキングでは1位トヨタ自動車、2位三菱地所、2位味の素、2位NTT、5位三井住友銀行という順位でした。いずれのランキングでも1位がトヨタ自動車となっています。
ESGは社会貢献ではない
ESGは環境、社会という側面から企業の社会貢献と誤解、誤認されていることがあります。例えば気候変動による自然災害で損害保険の保険金は年々増加しています。今後気温が4℃上昇したら損害保険ビジネスは崩壊するとまで言われています。日本の運送会社の人手不足による配送料金の値上げや世界的に動きが出ているプラスチックストロー廃止の動きは企業にとって大きな“リスク”なのです。先のランキングに入っている企業はこれらの“リスク”を良く認識されおり対策をしていることで上位にランキングされているのです。決して「イメージ戦略」や「ブランド戦略」ではないのです。企業にとってESGとは事業を長期的に続けて行く為にしなくてはならない事をしているという事なのです。
まとめ
アパレル業界でも「エシカルファッション」や「サステイナブル」という言葉がトレンドのように注目されています。私は今回ESGという言葉を調べる前は企業の「イメージ戦略」「ブランド戦略」的な要素が高いという認識でした。しかし今後私たちが企業活動や日々の暮らしを持続するために深く考え実行して行かなければいけない事でした。近年問題になっている中国の染工場問題もその一つですね。アパレル企業として何をどのように取り組めばよいのか?具体的なアイデアはないのですが、出来る事から取り組んでいけたらと考えております。
参考までに。

海内 孝治

最新記事 by 海内 孝治 (すべて見る)
- プレミアムコットンを紹介します。 - 2019年7月12日
- オーガニックコットンとは?|一般的な綿花との違いは? - 2019年7月5日
- 綿素材と農薬について|エシカルを考える - 2019年6月26日
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。