
アパレルとRFID
アパレルアイの福永浩士です。
さて、いきなり聞き慣れないものがタイトルに現れました。RFID、実は結構身近にあります。そのRFIDがアパレルとどう関係してくるのかご紹介いたします。
目次
- RFIDとは
- アパレルでの活用メリット
- デメリット
- まとめ
RFIDとは
RFIDはRadio Frequency Identifierの略です。たくさんの情報が詰まった(詰めることができる)ICチップを内蔵したタグを無線で読み取るシステムです。情報量はバーコードやQRコードをはるかに凌ぎます。
まだ難しいですよね。身近なところですと駅の改札(SUICAなどの交通系カード)や、自動販売機など「カードでピッ」のヤツです。他にも企業の入退室管理カードや、図書館の本やレンタルビデオのケースなどに貼りつけて使われてます。何となくイメージ湧きましたか?非接触型ICタグと呼ばれるものがこの部類に含まれます。
アパレルでの活用メリット
アパレルで導入すると「棚卸・在庫管理」「レジ打ちの効率化」「万引き防止」などに活用できます。
棚卸は倉庫内を1品ごと数えるのが当たり前ですが、人海戦術になり、多くの時間と人数と労力がかかります。それが無線で「ピッ」で済んでしまうのです。読み取り漏れや同じものを二重に読み取ることも無いようです。
また、小売りではレジ打ちの効率化や万引き防止にも使用が見込まれます。ICチップがあるわけですので、活用次第ではどの年代の方がどういったものを購入しているといったことなど情報を蓄積することができ、ビッグデータの構築につなげることもできます。
デメリット
「値段が高い」というのが現時点での最大のデメリットです。タグ1枚当たり約10円と言われております。
一部コンビニでも導入を進めているようですが、単価が安いものにまで10円のコストをかけるということになるので及び腰のようです。アパレルはコンビニに比べ単価が高いので導入しやすいと言われておりますが、メリットとデメリットを比べてメリットが上回るように感じられないのが現状です。
将来な見通し(もしくは希望的観測)として、タグ1枚当たり1円ぐらいにまでなるのではないか、と言われております。その価格まで行くと一気に導入が進むと思われます。
まとめ
以前ブログ(タイトル「アパレルとAI」参照:https://blog.apparel-ai.com/other/1052)でも触れましたが、アパレル業界はこうした先進技術の導入に消極的です。逆に言うと伸びしろはありますので、活用次第では利益率や作業の効率化が大幅に向上するということです。
技術革新が自社や業界を大きく左右することがあります。その見極めと取り組みが大事ですね。

福永 浩士

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