アパレルとAI
アパレルAIの福永浩士です。
テクノロジーの最近の進歩は目覚ましく、アパレル・ファッションのあり方が劇的に変わりつつあります。
最近は、楽天やamazon、ZOZOTOWNなど、インターネット・アプリを通じて衣類を購入される方もいらっしゃると思います。エアークローゼットのようなレンタルサイト、メルカリのようなCtoCでの売買など衣類を手にする手段が増えております。「インターネットでは服は売れない」と言われていた時代がウソのようです。最近のアパレルを取り巻くテクノロジーについてご紹介いたします。
目次
- 通販アパレルにおけるAI
- リアル店舗におけるAI
- メーカーにおけるAI
- まとめ
通販アパレルにおけるAI
商品を手に取ることなく購入する場合、ときどきあるのが「思ってたのと違う」です。
返品が可能な場合もありますが、できればそういうのが無い方が良いですよね。
ZOZOTOWNでは「ZOZOスーツ」を無料で配布し、約15,000カ所のデータを取ってサイズが合う服をお知らせしてくれるサービスを展開しています。
他にもコーディネートをしてくれるアプリやサイトがありますが、自分の年齢や好きな色、どういう服を着ているかなどを登録してそういったデータを基にシチュエーションに応じてコーディネートしてくれるようです。このコーディネートをAIがしている場合、肌の色・瞳の色・髪の色などのデータを含めての判断が現時点のレベルではできないので、コーディネートがしっくりこないケースもあるようです。しかし、かなり高い水準まで来ているようです。以前NHKの番組で、人間VS人工知能のコーディネート対決をしていましたが、3戦して、人間側の2勝1敗でした。
リアル店舗におけるAI
ひとえに「服」といっても、色や生地感、着圧や動きやすさなどは手に取ったり着用してみないと分からない部分ですので、アパレルに関しては、リアル店舗の良さは今後もあり続けると思います。
ただ、リアル店舗でもいろいろな販売方式が出てきてます。
- AR(仮想現実)
鏡のようなモニターの前に立つと、自分が映し出され、この服を着た場合どう見えるかが映し出されるモニター。これは試着室へ行って着脱する必要がなくなる、何着も試しやすい、短時間でできるなどのメリットがあります。 - タブレット発注
気に入った商品があれば、その場で店員さんがタブレットで注文し、商品は倉庫から直接お客様の登録先へ発送するというシステムで、お客様は荷物が少なくて済む、他人が試着したかもしれない商品を購入する事もないというメリットがあります。店舗側もバックヤードの圧縮もできますし、賃料の安いところへ倉庫を借りる、倉庫を一カ所にまとめるなどでランニングコストの低減も図れますし、お客様の情報取得にもつながります。 - SNS
これまでの店舗周辺のお客様へのチラシではなく、対象年齢や性別などターゲットを絞って、インスタグラムなどのSNSを使った情報発信をピンポイントで行い、効率の良い集客をすることができます。 - 決済方法
少し視点は違いますが、「ビットコインで決済できる」というのも今後出てくるかもしれません。
メーカーにおけるAI
メーカー側も、3Dプリンタを使った商品の製造や、ビッグデータを使った流行の予測や動向の把握でより精度の高い生産をするなどもできるようになるでしょうし、あるいはクラウドファウンディングで資金を集めて生産するなどこれまでのやり方とは違った取組方もできるようになってきます。
まとめ
アパレル業界はテクノロジーの取り込みが特に遅いと言われています。そこにはいろいろな要因がありますが、逆に言えばその分野での伸びしろは十分あると言えます。取組方ひとつで効率化が図れたり、思わぬ集客や収益の増加が図れるかもしれません。
テクノロジーに飲み込まれない様、上手に付き合っていくことが今後も必要ですね。
福永 浩士
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