留袖いろいろ
アパレルアイの福永浩士です。
身内の結婚式が近づいてます。前回は「礼服と黒のスーツの違い」というタイトルでブログを書きました(https://blog.apparel-ai.com/未分類/3190)。今回は”既婚女性の第一礼装”と呼ばれている「留袖(とめそで)」について解説いたします。
目次
- 格の違い
- 値段の違い
- 業界の話
- まとめ
格の違い
留袖も黒留袖と色留袖があります。黒の方が格が高く、また紋がついている数が多い(一つ紋付→三つ紋付→五つ紋付)ほど格が高いそうです。黒留袖の五つ紋付が最上級の礼装となります。
黒留袖はゲストをお迎えする立場のための装いです。新郎新婦の母親をはじめ、祖母や叔母、姉妹などの親族や、仲人夫人など主役に近い関係である者が着るのが一般的です。なので知人の結婚式に黒留袖、というのはマナー違反になります。
↓色留袖
値段の違い
いろいろ実物を見せていただきました。素人が見てもなぜ値段が違うのか分かりません。
どこで染めているか(「加賀友禅」などのブランド産地)や「桂由美」などデザイナーのネームバリュー、刺繍が手縫いかどうかなどで値段が変わってくるそうです。
↓ちなみにこれがレンタル料が10万円の留袖です。加賀友禅です。
手縫いの刺繍は約1年掛けてつくるものもあるそうで購入すると1着あたり数十万するそうです。1年掛けて数十万、それだけ聞くともっと高くても良いのではとも思ったりします。
業界の話
管理も大変なうえ、使用頻度が少なく販売価格が高いので着物業界は圧倒的にレンタルが多いです。レンタル業者もメーカーから買取で仕入れる(ところが多い)のと、1回ごとクリーニングするのでコストが掛かりますが、1着あたり20回レンタルされれば御の字とのことです。レンタルにおいてはデザインや実際に製造された年月が古くなるにつれ段々安くなるそうです。
商品価値が低くなった商品については、着付けの練習用に着付け教室に安く譲るなどするそうです。
まとめ
今回は普段なかなか接することのない「和装」について触れてみました。
日本に限らず、世界中のいろいろな国で「正装」「礼装」とされるものがあり、デザイン・色・シルエット・立場などで格式の違いがあります。
結婚式などの正式な場面で着用する着物にはさまざまなマナーや決まりごとがあり、格の違いがあるがゆえに、それらが特に重んじられます。礼儀を尽くした美しい着こなしをするためにも、事前に理解を深めておくと安心ですね。
福永 浩士
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