PEST分析とアパレル
アパレルアイの福永浩士です。
アパレルを取り巻く環境も日々変わってきています。変わっているのは分かるけど、どこから手を付けていいのやら…ということで、整理して考えられる「PEST分析」を紹介いたします。
- PEST分析とは
- アパレルで考えると?
- まとめ
PEST分析とは
PEST分析とは、「主に経営戦略や海外戦略等の策定、マーケティングを行う際に使用し、自社を取り巻くマクロ環境(外部環境)が、現在または将来にどのような影響を与えるか、把握・予測するための手法」です。
経営戦略策定や事業計画立案、市場調査におけるマクロ環境分析の基本ツールとして知られています。
P…political(政治的要因)法規制・税制・判例・政治動向など
E…economical(経済的要因)景気・物価・成長率・金利・為替・株価など
S…social(社会的要因)人口動態・世論・流行・治安・宗教・言語・自然環境など
T…technological(技術的環境要因)技術開発・新技術の普及度・特許など
各要因の頭文字をとって「PEST分析」と呼ばれています。
アパレルで考えると?
P・・・縫製工場においては外国人の雇用に関しての法規制がどうかわるかが大きいですね。一般的には「働き方改革」も挙げられます。10月には消費増税もありますね。最近では「食品ロス規制法」が成立しましたが、アパレルもロスが多い業種ですので、将来的には何かしらの規制があってもおかしくはありませんね。
E・・・日本国内においては消費増税により、足元の景気が後退する可能性が高いと思われます。株価などは織り込み済みのところもあるかもしれませんが、実際の消費活動は縮小気味になってパイの奪い合いが加速するように思います。より低価格商品のシェアが高くなってくるものと思われます。
S・・・アパレルのものづくりに関しては海外への依存度が高く、その海外でのものづくりがだんだん厳しくなっていますので今までと同じように、というのは難しくなってくると思います。海外工場のある場所でも法規制や暴動や環境問題なども考えておく必要がありますね。ターゲットの人口は増えますか?減りますか?日本国内では全体的に減少の方向ですよね。でもエリアによっては増えるところもあるでしょうし、立ち位置によって変わりますね。
一番は自然環境への配慮がより強く求められると思います。
T・・・糸・生地などは常に新しいものが開発されていますので、それをどう活かすかがメーカーの宿命です。また購買チャネルも増えていますので、よりニッチなものが増え、大ヒット商品は生まれにくいですがスマッシュヒット的なものは出てくると思います。
まとめ
冒頭でも申し上げましたが、あくまでも外部要因ですので、各企業や取扱物品、価格帯などによって変わってきますし、社内でも描く戦略が違ってくることもあるかもしれませんね。
大事なことは自社に影響を与える重要な要因を見落とさないことですね。要因の影響度の大小も見極めなければなりません。
自身の置かれている環境がどう変わっているか、常に気を配り対策しておくことが必要ですね。
福永 浩士
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