ブロークンツイル|生地の組織
こんにちは。アパレルアイの海内です。
今回のブログでは生地の組織ブロークンツイルについて解説します。
目次
- ブロークンツイルとは
- ブロークンツイルの特徴
- まとめ
ブロークンツイルとは
ブロークンツイルとは織物の組織のひとつで、ツイル組織(綾織)の変形組織です。一般的なツイル組織は右上から左下に(または左上から右下に)綾目の斜めの綾線(りょうせん)が現れますが、ブロークンツイルの組織はツイル組織を一定の間隔で反対方向にしているので、この稜線が現れないのが特徴です。そのためツイル組織に比べるとソフトな風合いになるのでレディースパンツによく使用されています。
ブロークンツイルの特徴
ツイル組織の特徴として、綾目の方向に向かってねじれるという特徴があります。このねじれを解消するために開発されたのがツイルの綾組織を変形させて出来たブロークンツイルの組織です。綾目を途中で反対方向に切り返し互い違いに織っているので生地にかかる力が分散されねじれを解消させており、より頑丈な生地になるのです。
まとめ
もともとはデニム生地の開発で“ねじれないデニム”としてラングラーが1971年に開発したと言われているブロークンデニム。名前の由来は壊れない(ねじれない)デニム=ブロークンデニムと言われていますが、一方でツイルが壊れたような組織なのでブロークン組織、日本語では“やぶれ”とも言われているようです。所説ありますがソフトな風合いで丈夫な組織のブロークン組織。いつもと違う表情の素材をお探しの時にはお勧めです!!
海内 孝治
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