
カフェタビ素材 |「混紡」と「双糸」とは
こんにちは。福永泰士です。
ショップチャンネルさんで「カフェタビ」ブランドが無事デビューすることができ、ホッとしております。
今回はその際にオンエアーでもお伝えしたのですが、カフェタビブランドのテーパード用パンツで開発した素材をもとに、「混紡」と「双糸」について解説します。
目次
- 混紡とは
- 双糸とは
- まとめ
混紡とは
2種類以上の違う繊維を混ぜて紡績することを混紡と言います。原料の段階で混ぜ合わせます。漢字のままの意味ではありますが、大事なのはなぜ混紡するかということです。これはつくりたいものによって異なりますが、主には下記がその目的としてあげられます。
・それぞれの繊維のメリットを活かし、デメリットを補うため
・メインの繊維が高く、価格を下げるため
・機能性を加えるため
カフェタビでは綿とレーヨンの混紡糸にしました。
綿 → 吸湿性が高く、通気性が良い
レーヨン → 柔らかく、肌触りが良い
というカフェタビらしく、夏のお出かけに快適にはいていただける、それぞれの良さを活かした繊維を使用しました。
双糸とは
繊維の束を撚って1本の糸にしたものが単糸で、その単糸を2本撚り合わせて1本の糸にしたものを双糸(そうし)と言います。二子糸(ふたこいと)と呼ばれることもあります。中には3本以上撚り合わせたものもあります。
双糸の大きな特徴としては、単糸と比べると強度が2,5~3倍になること、織りあがった生地の目面がキレイになるということがあります。
どんな双糸でもキレイになるということではないのですが、カフェタビで使用したものは、1本の糸は非常に細ーーい糸なので目面がキレイになり、高級感、上質感がでます。細いので柔らかさ、肌触りの良さもアップします。
まとめ
今回カフェタビのメイン商品、テーパードパンツではこのような糸を贅沢にもタテ・ヨコ両方に使用し、キレイさ、肌触りの良さ、快適さを兼ね備えた生地を開発、仕上げることができました。はくと快適さを実感していただけると思いますが、「混紡」や「双糸」がその根本になっています。生地の混率を見ただけでは分からない、生地の開発やものづくりは奥深く楽しいものであります。

福永 泰士

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