アパレルにおける消費者の傾向
アパレルアイの福永浩士です。
前回は「アパレルの市場規模と購入動機」(参照:https://blog.apparel-ai.com/other/2495)ということで消費者の動向について触れました。今回は企業側から見た消費者の傾向を紹介いたします。
目次
- 消費者が重視していること
- 企業側の動き
- コスパ重視は低価格とは違う
- まとめ
消費者が重視していること
ここ1年の消費者の傾向で最も特徴的だと感じる事象についてアンケートを集約し、100社以上の企業から回答があり、その結果が下記の通りです。
1位:実需で買う(59社)
2位:EC利用の増加(32社)
3位:コスパ重視(25社)
4位:SNSの影響大(24社)
5位:低価格志向(21社)
と続きます。
この情報だけでは判断が難しいところがありますが、昨年の調査結果も踏まえると、「実需で買う」は2年連続でダントツ、「EC」と「SNS」は昨年調査から1ランクアップ、コスパ重視は1ランクダウン、「低価格志向」は3ランクダウンとなっています。
企業側の動き
ECを併用している企業では、ECでシーズン前に「予約販売」等という形をとりながら消費者から注文を受け、その数量を基に実需期の予測をたて、メーカーに発注する(あるいは生産する)という流れを作っているところもあります。
近年「セール」が大きな威力を持たないことから、在庫リスクに対する懸念が強くなりつつあり、発注数量(生産数量)に対し、かなりシビアになっています。
コスパ重視は低価格とは違う
「コスパ重視」は昨年調査で2位、今年の調査で3位の無視できない項目です。コスパ重視とは自分が払った対価におけるパフォーマンスの良さを重視している、ということですから、価格の高低は関係ありません。これが単純な「低価格」とは違い、差別化が図れるポイントになってきます。パーツの付け外しやリバーシブル等がそれに該当します。
まとめ
当社では2019SSに向けてこんな商品を開発しています。
前後逆でもはけるパンツ
前に留めるとラップスカート、折り返しを後ろに回すとガウチョパンツ
展示会で大きな反響を頂いた2商品です。最近の傾向に合致する商品ではないでしょうか?ご注文はお早めにお願いいたします!
福永 浩士
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