紫外線遮蔽率とUPF数値について
こんにちは。アパレルアイの海内です。
4月に入り新年度もスタートしました。新元号の『令和』も発表されましたので新しい気持ちで頑張りましょう。
このところ少しづつ日差しも強くなって来ましたので、今回のブログは紫外線について紹介させていただきます。
- 紫外線遮蔽率とUPF数値
- 紫外線遮蔽率とは
- UPF数値とは
- まとめ
紫外線遮蔽率とUPF数値
日焼け止めクリームでは赤みや炎症を起こさせ黒化につながりやすくする紫外線B波を防ぐ効果指数を表す「SPF50+」や一時的な黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わさせる紫外線A波を防ぐ効果指数を表す「PA」がありますが、繊維製品の日焼けを防ぐ指標としては『紫外線遮蔽率』と『UPF数値』の指標が使用されています。
紫外線遮蔽率とは
一般的には“UVカット”という言葉がよく使用されていますが、紫外線遮蔽加工とは紫外線を吸収、もしくは反射することで紫外線を遮断させる加工のことです。紫外線遮蔽率は紫外線(A波・B波)をどの程度遮断できるか?という日本独自の規格によって出される数値となります。表示の仕方は(例)「95%」と表記されます。一般的には90%以上を良いものとし、効果の高いものは99%以上というものも多くあります。因みに同じ生地でも色によって効果は違いますので数値を検査するときには色ごとの検査をしたほうが良いです。
UPF数値とは
『紫外線遮蔽率』が日本独自の基準に対して『UPF数値』は世界基準の評価となります。UPFとはウルトラバイオレット・プロテクション・ファクター(紫外線保護指数)の略で頭の文字を取ってUPFと言われています。紫外線遮蔽率は紫外線を遮断することの指標に対してUPFはA波・B波の紫外線が生地を通過する分量値を示しています。これは肌に何も着けていない地肌の状態でできた日焼けと同じ程度まで日焼けするまでに何倍の時間がかかるか?ということを表しており、数値が高いほど紫外線の影響を防いでくれます。例えば「UPF30」と表記してあるものは紫外線の30分の1(3.3%)が生地を通過するということで、何も着けていない場合と比べると30倍以上日焼けをする時間を遅らせるということになります。UPF50が一番高い表記で、UPF50以上の数値はUPF100でも120でも、すべて「UPF50+」と表記され最高値となります。
まとめ
一般的には紫外線遮蔽率(UVカット)というように表記されることが多いですが、夏になると商品によってはUPFの表記をしてあるものもあります。目安としては紫外線が弱い日はUPF15以上(紫外線遮蔽率80%以上)、紫外線がやや強い日はUPF25以上(紫外線遮蔽率90%以上)、紫外線が強い日にはUPF30以上(紫外線遮蔽率95%以上)の衣類を選ぶとよいとされています。
海内 孝治
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