買い物の醍醐味
こんにちは。福永泰士です。
みなさん、最近買い物がネットばかりになって、本来の醍醐味や楽しみを見失っていませんか?クリック1つで買える今の時代、「その人から買う」ということが減っているのではないのでしょうか。
今回は何を買うかより、どう買うかということについて、最近の売場の事例を紹介します。
目次
- 空気ゆっくり
- 値札なし
- まとめ
空気ゆっくり
とある百貨店では、20~30代の化粧品購入客数が前年と比べて2割増えています。なぜ増えているかというと、一つはやはりプロがいるということ。自分では分からないこと、聞きたいことが相談できるというのは、やはりお店に行く大きなメリットです。
そしてこのお店は年配層が比較的多い百貨店なのですが、そのことが若い女性からすると「空気ゆっくり」に感じ、安心感があり、落ち着いて試すことができるようです。
値札なし
ある街の商店街では、毎週日曜日にマーケットが開かれています。実はこのマーケットに並ぶ商品はどれも値札がついておらず、店主と話さないと買い物できないのですが、どんどんこのマーケットに訪れる人が増えています。普通に出店すると、値札を見て終わりの人が多く、会話がないまま買い物が終わってしまうことになります。
値切ったりのやりとりや会話など・・・商店街ならではの買い物が現在注目されています。
まとめ
また別の百貨店では、あえてブランドタグを隠し、どのブランドか分からなくして洋服を販売するというイベントが開催されました。買い物がクリック1つで簡単すぎることに、アンチの意味で企画されたようです。
百貨店ですから値段はそんなに安くはないはずです。ブランドで買うのではなく、本当に欲しいものか、良いものか、しっかり吟味して買われます。
「迷うこと」「考えること」も買い物の大きな醍醐味ですよね。迷わずにサッと買うものと、しっかり考えて買うものとの分別がどんどん進んでいるようです。我々つくり手からすると、しっかり吟味したうえで買っていただけると嬉しいものです。
福永 泰士
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