
EFウエア(電動ファン付きウエア)の次なる一手は!
アパレルアイの桑田です。
8月のブログでもご紹介しました、この夏大ヒットしたEFウエア(電動ファン付きウエア)。
各社、次なる一手として素材開発に力を入れているようです。今回は、EFウエアに使用する機能素材について解説します。
- 現在の素材
- 開発中素材
- まとめ
現在の素材
まず最初に、現在使われているEFウエアの定番素材を説明したいと思います。
最も多く使われているのが、ポリエステル長繊維の高密度織物です。
もう一つが、ポリエステル/綿混紡の高密度織物です。
どちらも高密度織物なので、ファンからの風を漏らさず、首元、手首から風を送り出してくれるメリットがあります。
開発中素材
消費者ニーズも多様化しており、各メーカーは素材開発で差別化を考えています。
代表的なものをいくつかご紹介します。
①屋外作業用の太陽光遮熱素材
衣服内に太陽光の熱を入りにくくするため、遮熱コーティングを施した素材
②汗の臭いを軽減させる消臭素材
素材に消臭加工を施し、汗の臭いを軽減(首元、手首から出る汗の臭いも気になりません)
もう一つのアイデアとして、EFウエアの中に着るインナーに機能を持たせる開発も進んでおります。
①気化熱を利用したクーリングインナー
②異形断面糸を使用した吸汗速乾インナー
等、この他にも色々と開発されているそうです。
まとめ
この夏大ヒットしたEFウエア、市場拡大(オリンピック需要)も後押しし更なる需要が見込まれます。
それに伴い、ユニフォームメーカーは勿論、その他のアパレルメーカーの新規参入も予想され、競争激化は必至と言われています。アパレルメーカーが主導権を握り、市場拡大を狙うためには、コストだけに頼らない新たな付加価値をプラスしていかなければならないと思います。来年のEFウエアはどのように進化しているのか注目したいと思います。

桑田 義久

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