アリペイすごい！

公開日： 2018/10/27 : 最終更新日：2018/10/27

こんにちは。福永泰士です。
前回のブログではスマホ決済についての現状を解説しましたが、今回は中国での電子決済サービス「アリペイ」について解説します。

アリペイとは
国慶節との関係
まとめ

アリペイとは

アリペイとはネットショップサイトでなどで利用される、中国アリババ集団による第三者決済サービスのことで、中国では50%以上のシェアで、世界最大規模を誇っています。利用者はアリペイに会員登録し、商用サイトの支払画面からログインするか、モバイルアプリでQRコードを読み込んで支払い手続きをします。
利用者は7億人いるそうで、日本では2015年以来、インバウンド施策として導入されており、現在の導入店舗数は5万ヵ所程度あります。
現在中国の消費者に最も利用されているモバイルペイメントアプリであり、店舗にとって導入することは中国からのインバウンド客の獲得のために非常に大事な施策となります。JR九州と戦略的提携を結ぶなど、首都圏に限らず地方においてもインフラ整備が進んでいます。

国慶節との関係

国慶節とは中国の建国記念日を祝う大型連休で、今年は10月1日～7日でした。この間、多くの中国人が旅行に出かけます。
9月は台風21号をはじめ、自然災害のあおりを受け訪日外国人が一時急減しましたが、SNSなどで復旧する様子などが伝わり、訪日中国人の消費は回復基調にあります。
国慶節での一人当たりの平均消費額は、昨年と比べなんと5割も増えているんです。アリペイの導入店舗が増えていることも、消費が増えた大きな要因の一つです。

まとめ

商品を企画、つくる時には当然ターゲットを想定しますが、上述したような状況を考えると、同じ商品でも販売する店舗やお店が入っているモールなどの決済環境によっても売れ方が変わってきます。
来年10月には消費税もアップし、市況が悪くなることも大いに予想されます。様々な角度から、どのように売っていくかを考える必要があります。
良い商品をつくるのはもちろんのことですが、ただ良いものをつくるだけで通じる時代ではなくなりました。