繊維の種類別のお洗濯・お手入れ方法のご紹介!
アパレルアイの中山です。今回は繊維の素材別のお洗濯・お手入れ方法のご紹介をします。
目次
- 綿製品の上手なお手入れ
- 麻製品の上手なお手入れ
- レーヨンの上手なお手入れ
- テンセルの上手なお手入れ
綿製品の上手なお手入れ
比較的アルカリに強く、親水性繊維で在りながら水分を含んでも繊維の強度は低下しません。色の濃い物は染色の堅牢が弱い物があり、染料がにじみ出る可能性があります。必ず、同系色の物と洗ってください。色の濃い物は、紫外線などにより時間の経過とともに退色します。又、退色とは別に、洗濯を繰り返すことにより繊維が毛羽立って白っぽくなることがあります。アイロン掛けは、直接霧吹きで湿らせてから少し体重をかけて伸ばしてください。綿は、汗や水蒸気を吸い取り発散させる性質があります。夏は涼しく冬は暖かく年中通して着られる素材です。
麻製品の上手なお手入れ
麻にはラミーとリネンに分けられます。ラミーは苧麻とも呼ばれます。シャリっとしているため清涼感があり、熱伝導性にも優れて体温を発散させ、ベトつかない素材ですので夏の素材として適しています。リネンは亜麻とも呼ばれています。高級な素材で、しなやかな風合いがあり生成の素材です。ご家庭で洗濯すると、風合いにコシが無くなり、シャリっとした感触が少なくなります。また、多少伸びることもあります。洗濯を繰り返すと、繊維が毛羽立ち白化(白っぽくなる)します。これは着用時の摩擦によっても発生します。色物は、色落ちや色移りしやすいです。洗濯の際は同系色の物か単品で、着用の際にも色の濃い物と淡い物とのコーディネートは注意しましょう。色物は中性洗剤で洗いましょう。アイロンはドライアイロンで霧吹きをしながら掛けましょう。
レーヨンの上手なお手入れ
レーヨンは特に水に弱く、場合によっては引き裂きする可能性があります。また、フィラメントと呼ばれるレーヨンは、シルクと同じくらいデリケートな繊維です。お洗濯は絵表示をよく確認し従ってください。レーヨンは糸の太さや素材により大きく特徴が異なります。それによって洗い方も様々で、洗濯機で洗える物からドライクリーニングでしか洗えない物まであります。
テンセルの上手なお手入れ
木材パルプから生まれた再生繊維です。同じ再生繊維のレーヨンと比較するとレーヨンより引き裂きに対する強度が強く、特に湿ったときレーヨンは弱い欠点がありましたが、テンセルにはそれが在りません。また、水で洗っても縮みにくく、家庭洗濯が容易です。テンセルは繊維の表面が起毛しやすい性質があります。全体が起毛すると毛羽だった様になり、全体が白っぽくなります。これをフィブリル化と言います。これを防ぐためにソフトな洗濯をしましょう。中性洗剤で手洗いして、脱水はタオルで巻き込み、水分を取り除きましょう。
中山 悟
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