ファッションにおける天然繊維|動物繊維編
アパレルアイの福永浩士です。
前回は天然繊維の中の「植物繊維」に触れましたが、今回は「動物繊維」を採り上げます。
動物繊維というと、羊やカシミヤは思い浮かべやすいと思いますが、ダウンやフェザーなどの羽毛、蚕からできる絹など昆虫由来のものまで動物繊維に含まれます。つまりは「動く物」から採れる繊維ということです。
今回はその「動物繊維」についてご紹介いたします。
目次
- 動物繊維の分類と代表的な素材
- 動物繊維の特徴
- まとめ
動物繊維の分類と代表的な素材
- 獣毛繊維・・・羊(ウール)アンゴラ山羊(モヘヤ)アルパカ(アルパカ)ラクダ(キャメル)カシミヤ山羊(カシミヤ)アンゴラウサギ(アンゴラ)
その他にもラマ(ラマ)ビクーニャ(ビキューナ)などありますが、家庭製品品質表示法上は、その他のものとして「毛」と表示されます。 - 繭繊維・・・蚕(シルク)
- 羽毛繊維・・・ダウン フェザー
この「動物繊維」の分類においては毛皮は対象外です。皮革+毛という構造なので。
クモ(蜘蛛糸)も動物繊維に含まれますが、これを量産・商品化するのは現時点で出来ておりません。
動物繊維の特徴
動物の体毛はそもそも過酷な環境に耐えられるよう進化したものであるため、外気の変化に耐えられるだけでなく、機能的に優れた構造を持ちます。優れた機能は持っていますが、化学繊維のように後付けで機能を持たせることは難しいです。
動物繊維に共通した特徴として、繊維が弾力性に富み、空気を多く含むということが挙げられます。油分が含まれるので撥水性はありますが、吸水性は低いです。
動物繊維は採取量が限られます。そこに品質も求められるとなると、必然的に価格が高くなります。一概には言えませんが、化学繊維より相対的に高いと言われております。
動物繊維は基本的に「動物性たんぱく質」で出来ているため、虫食いが発生しやすいです。乾燥させて埃を落として保管するようにしてください。
まとめ
これから夏本番ですが、メーカーとしては冬商品に取り組んでいます。動物繊維を使った商品も出てきます。誰かのブログから商品情報として出て来ると思います。お楽しみに!
福永 浩士
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