何が変わる?【家庭用品品質表示法の改正】について
こんちには。中山悟です。
今回のブログのテーマは【家庭用品品質表示法の改正】について書きたいと思います。
最近の品質表示の変更で言えば、平成28年12月1日から施行された洗濯絵表示が記憶に
新しいと思います。
(新洗濯絵表示)
洗濯絵表示が変わった時には、国際規格に準拠した表示方法になり、従来の絵表示からガラッと変わった為、かなり戸惑いもありました。実際テレビ番組などでも、何がどう変わったかの特集をしているのを何度か見ました。
【家庭用品品質表示法の改正】に関しては、絵表示の変更に比べればまだ、解りやすいですが、幾つか注意点があります。法改正はアパレルだけではなく、雑貨・帽子・寝具・靴・傘など多岐に渡るのですが今回のブログでは、アパレルに関係する改正を紹介します。
目次
- 新表示の移行期間について
- 指定用語の見直し
- 指定用語の追加(麻)
- コンジュゲート繊維の表示
- まとめ
新表示の移行期間について
2017年3月30日公示、2017年4月1日施行されています。ただ、2018年3月31日までは猶予期間として、新旧どちらの表示も可能です。本格的に変更になるのは、2018年4月以降になります。当社の場合では、2018年~の納期の物から新表示に移行致しました。ですのでしばらくは新表示と旧表示が混在する様になります。
指定用語の見直し
テンセル・リヨセルなどを表記する際に使用していた、指定外繊維が廃止になりました。理由としては指定外繊維と記載されても、消費者に分かりにくい為だそうです。指定外繊維と記載しない代わりに、「植物繊維」「動物繊維」「再生繊維」「半合成繊維」などの分類を用いて表示する様に改正になってます。当社がよく使用するテンセルですが、今までは、指定外繊維(テンセル)OO%でしたが、今後は再生繊維(テンセル)OO%に変更になっています。
指定用語の追加(麻)
従来は麻素材は“麻”のみの記載でしたが、改正により、
「麻」
「亜麻」(あま)
「リネン」
「苧麻」(ちょま)
「ラミー」
と指定用語が追加になりました。
コンジュゲート繊維の表示
コンジュゲート繊維(異なった二つの成分物質をはり合わせて1本の繊維にしたもの)
今迄は、主混率の物を表記していましたが、改正により、「複合繊維」と表示する様になりました。
例としては、複合繊維(ポリエステル/ナイロン)と混用率が多い方を前に書く様になります。
まとめ
まだまだ、繊維の方でも合繊関係の変更があるのですが、今回は当社の商品に関係する変更点を中心に書きました。以前の絵表示と比べれば、混乱はなく、今回の改正は消費者にとって、理解しやすくなった改正だと思います。
中山 悟
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