二極化が進むアパレルの今後
アパレルアイの福永浩士です。
日本国内ではいろんな分野で「二極化が進んでいる」と言われて久しくなっています。アパレルの分野でも進んでおり、中間価格帯がかなり低価格帯に巻き込まれている様相です。
どれくらい進んでいて、これからどうなっていくのでしょうか?今回はその当たりを解説いたします。
目次
- 低価格の服を売っているのはどこ?
- 低価格帯のシェアと今後について
- まとめ
低価格の服を売っているのはどこ?
低価格帯の服を売っているのは、量販店やユニクロ・ジーユー・しまむらなどです。
全国の衣料の「低価格帯」分野のうち、量販店とユニクロ・ジーユー・しまむらを合算したシェアは5割以上を占めます。ユニクロに関しては、国内売上高が8,000億円を超えています。全国のアパレルの売上高が9兆7500億円といわれていますから全国のアパレルの約1割近い売上高をユニクロ1社が計上していることになります。
低価格帯のシェアと今後について
アパレル市場全体としては2010年を底に、7年連続拡大しております。2008年には全体における低価格分野のシェアは41%を占めていました。それがリーマンショックを受け、低価格路線が拡大し、現在ではシェアの47%を占めるまでになりました。ここ3年は47%台で同水準のままです。消費者の服に対する価格訴求のニーズは根強く、今後も低価格路線は拡大し50%に迫るものと思われます。
まとめ
消費者は服に何を求めているのでしょうか。
品質、デザイン、価格、サイズ感。そこに立地のよさや(ネットや支払方法を含む)利便性も伴ってくることもあるでしょう。サスティナブルが叫ばれている昨今では、「製造企業の取組姿勢」や「取り扱いの材料」なんてことも選択肢に入ってくるかもしれませんね。現在では「価格」がもっとも大きく、今後も続くというのが大勢の見方です。価格競争だけでは大手に負けてしまいます。価値競争をしていくためにも価格以上の価値感が得られる商品作りが今後ますます求められていくことになりますね。
福永 浩士
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