合繊素材が海洋汚染を引き起こす??
こんにちは。アパレルアイの海内です。
先日、ファミリーレストランの「ガスト」がプラスチックのストローから今後はトウモロコシを原材料とするストローに変えていくというニュースを見ました。また別の企業が木のストローを開発するといったニュースも見ました。これらは以前このブログでも紹介したマイクロプラスチックの問題と直結しているようです。そして今アパレル業界では脱合繊素材といった動きにまで発展しているようです。
- マイクロプラスチック問題
- 脱合繊素材
- まとめ
マイクロプラスチック問題
マイクロプラスチックとは大きさ5mm以下のプラスチックでこのマイクロプラスチックによる海洋汚染が今大きな問題となっています。きれいに見える海の中にはたくさんのマイクロプラスチックが含まれており、それらを魚や海鳥が食べているのです。東京湾のイワシを調べたところ64匹中49匹から平均3個のマイクロプラスチックは見つかったという検査結果もあるそうです。マイクロプラスチックには有害物質を含んだり、付着させる働きもあります。食物連鎖によって私たちの体内にもマイクロプラスチックが入ってしまうのです。
脱合繊素材
マイクロプラスチックによる海洋汚染問題。アパレル業界では合繊素材がマイクロプラスチックの発生源として指摘されているのです。これを受けて大手のSPAや欧米のスポーツブランドでは合繊素材を控える動きも出始めているようです。例えばレンチング社では再生セルロース素材「テンセル」が土壌、海水のいずれの中でも生分解する素材だとの打ち出しを強めています。アウトドアやスポーツブランドで使われるフリース素材やトリコットなど従来合繊素材が主流だった用途でテンセル素材の採用も出ているようです。合繊素材の用途を綿素材やウール、レーヨン素材に代替えする動きも出ているようです。
まとめ
これらの動きはまだほんの一部ではないかと思いますが、近年地球環境に配慮した素材の開発やそういった素材を採用した商品開発の動きが急速に強まっています。売れ筋や価格設定を元にした商品企画から、オーガニックコットンや再生ポリエステルなど環境に配慮した素材を使用した商品企画に転換していく時期が来ています。私たちもそういった商品企画を進めて行きたいと思います。
海内 孝治
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