先染めと後染め|その違いと特徴
こんにちは。福永泰士です。
先週 解説したT/R素材。私はT/R素材をみた時に、「先染め?後染め?」ということをよく生地屋さんに聞いてしまいます。
今回はこの先染めと後染めの違いについて、解説します。
目次
- 先染めとは
- 後染めとは
- まとめ
先染めとは
なにをもって「先」なのでしょうか。染めを、生地を「織る」前(先)にするか、後でするかということです。
つまり先染めは、糸(繊維)の段階で色をつけておき、その色がついた糸を織って生地にしていきます。
先染めの特徴としては、深い色が出やすい、色が落ちにくいなどということがあります。
チェック柄やストライプ柄など、簡単な柄ならプリントしなくても、織りで柄を表現することもできます。
後染めとは
生地を織った後に染めるのが後染めです。布になった状態で、染めていきます。
基本的には先染めと比較すると、低コストでつくることができ、また1色あたりの生産ロットが少なくてすみます。
まとめ
生地の段階では染めず、縫製後、パンツの形になった後に染める「製品染め」というものもあります。
コストは高くなりますが、小ロットでできるというメリットもあります。
色ブレが起きやすく、色も落ちやすいということもありますが・・・・これも一つの味でもあります。
どれが良いということではないのですが、目的、用途に合わせて使い分けていきます。
福永 泰士
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