宇宙とアパレル
アパレルアイの福永浩士です。
ノーベル賞ウィークですね。少し前にブラックホールの撮影に成功したとの話題がありましたが、ノーベル物理学賞の候補には挙がっていたのでしょうか?今後受賞する可能性はあるのでしょうか?
今回は、その宇宙で研究をされる宇宙飛行士が着用する「服」についてスポットをあてます。
- 船外活動服
- 船内活動服
- まとめ
船外活動服
船外活動で着る服は「世界で一番高価な服」だそうで、1着10億円以上するようです。そのうちの9割以上の金額は生命維持装置にかかる費用だそうです。もはやアパレルを超越した存在です。船外活動服は太陽熱や紫外線含めあらゆる面での耐久性が求められますし、その実験たるやすごいんでしょうね。
NASAでは約40年前に18着製造され、現在使用しているのが11着。全て耐用年数の15年を大幅に超え、補修をしながら使用しているそうです。限度を超えているため、宇宙服開発の勧告があったらしいですが、いまだに進んでいない状況のようです。
このほどISS(国際宇宙ステーション)で女性だけの船外活動をしようと思ったら女性に合うサイズの船外活動服が無く、やむなく断念したそうです。
人命にかかわる服なので、費用面含め大量生産はできないのでしょうね。約40年前の宇宙服ですが、「手縫い」だそうです。(ミシン等では通らないため)
船内活動服
他にも宇宙船内部で活動するときに着用する服はJAXAでも公募があるようです。
長期滞在用に着心地が良く、活動しやすい船内被服として丸和繊維工業の動体裁断のポロシャツが採用され、山崎直子宇宙飛行士がディスカバリー号にて着用されました。
他にも、太陽熱で宇宙服(船外活動服)内部が熱くなるので、服の内部を冷水が循環して体を冷やす技術が開発されました。現在ではその技術を応用して、過酷条件下で活躍する服としてクールベストなどが市販されています。
このたび、ISSで長期滞在する野口聡一さんが着用する船内被服をBEAMSが製作したとの発表がありました。下着から運動用の服、フライトスーツなど一式です。糸からデザイン、ひとつひとつこだわりがあるようです。
自社製品や技術が宇宙に行くというのは夢がありますね!
まとめ
いろんな場面でいろんな役割を果たす服があります。
視点を変えればビジネスチャンスがたくさんあるかも知れませんね。
自社の特色を活かした「プロジェクトアパレル」の開発には楽しみがありますね!
福永 浩士
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