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何からやるかな?アパレルのサスティナブル

アパレルアイの福永浩士です。
先日国連で16歳の女の子が登壇して演説しました。今年のノーベル平和賞の候補にもささやかれていますね。あの演説以降、サスティナブルや環境改善が急激に進むと言われていますね。そんな中、アパレル業界で何ができるでしょう?

目次

  • 日本では素材から
  • 意識と行動にギャップ?
  • まとめ

日本では素材から

「脱石油」という観点で言えば、バイオ由来の合成繊維や再生セルロース繊維などが貢献度が高いですね。資源を節約するという点でいえばリサイクル繊維が適しています。また土壌を汚さないということで言えばオーガニックコットンなどが筆頭ですね。大量に水を使うこともアパレル業界は指摘されていますので、無水染色の素材などは水資源確保に大きな影響を与えます。
新たな素材開発は大変重要ですが、例えばリサイクルしたポリエステルは石油資源の使用を減らす一方、製造工程でマイクロプラスチックが流出するという問題を抱えています。
サスティナブルと呼ばれる素材が環境問題全てをクリアしているわけではないのです。

意識と行動にギャップ?

豊島が先日実施した「洋服・ファッションに関する環境意識調査」には興味深い回答がありました。
普段の洋服・ファッションを選ぶポイントは「デザイン」「価格」がいずれも74%、「環境への配慮」は5%にしかすぎません。
ファッション製品の製造過程における課題で知っているものとしては「労働環境・賃金問題」が69%と最も多く、「動物虐待」「海洋汚染」「土壌汚染」はいずれも50%を超えています。
サスティナブルな素材は?という問いに対しては「オーガニックコットン」が77%で最も多かったそうです。今後のファッション購入について、「価格が高くても環境・社会に良いものを」とする人は最も少なく、「最低限必要なものだけを購入する」が最多だったようです。ただ、これは選択肢に問題があるように感じました。環境に負荷をかけないためにあまり服を買わないようにする、という考えから「最低限必要なものだけを購入する」を選んだようにも取れます。このままではただただ洋服の購入量が減るだけかもしれませんね。

まとめ

確かに個人レベルでも環境配慮の意識は高まっているようですが、まだ店頭に並ぶ環境配慮型の商品は限られています。
「2番目に環境に悪影響な業種」のアパレルなので、アパレル業界が大きく改善できれば地球環境も大きく改善されるはずです。
原料を栽培する、糸や生地をつくる・染める、製品をつくるなどそれぞれの段階で環境にどれくらい負荷をかけているのか正しく認識し、できるところから改善していくのが最初の一歩ですね。

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福永 浩士

主に名古屋地区の営業。 経営補佐として経営計画書作成準備や各種資料の作成、情報の収集と整備をしています。助成金の申請や就業規則の見直しなど社内労務管理にも携わっています。

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