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在庫は悪!

アパレルアイの福永浩士です。
7月末に決算を終え、棚卸も済んだところです。これまでブログではIT絡みのことをたくさん書いておりますが、我が社の棚卸は手作業で集計をしております。
今回は棚卸をしながら考えた「在庫」について解説いたします。

目次

  • 在庫の良し悪し
  • 過剰在庫が発生する原因
  • 過剰在庫を防ぐには
  • まとめ

在庫の良し悪し

自己資金若しくは借り入れた資金を使って、在庫をつくります。それが売れて利益になれば良いのですが、売れなければデッドストックになります。
特にアパレルは「欠品」を良しとしない業種です。なので欠品が無いように多めに作ります。
常に在庫がある状態は、顧客に安心感を生み、万一の時の代替品の手配がスムーズで
急に需要があっても対応でき、受注機会の損失を防ぐことができるというメリットがあります。
その一方で過剰在庫はいつまでも売れずに資金回収ができないため資金の流れが悪くなり、資産が陳腐化するリスクがあります。またスペースや効率の無駄が発生します。保管していても将来売れる保証はないですし、保管するだけでも場所を取り、保管料がかかります。商品によっては品質の劣化も招きます。アパレルだと、日焼けやカビ、匂い・ホコリの付着、虫食いなどが考えられます。棚卸の時でも余計な手間暇やコストがかかります。

過剰在庫が発生する原因

過剰在庫が発生する原因として、
・在庫管理の精度が低い
・甘い読みで過剰在庫が売れることを期待してしまっている
・欠品で怒られるのを過度に恐れている
・そもそも過剰在庫がどれくらいあるか認識できていない
・売上を達成すると褒められるが、過剰在庫を処分しても褒められない企業風土
などが挙げられます。

過剰在庫を防ぐには

過剰在庫を防ぐためにできるのは2点あります。
一つ目は正確な在庫の把握です。欠品を発生させないために探すこと、探しても見つからないので追加で発注する、発注した後で見つかる…。正確な在庫の把握をしていれば生まれないムダです。
二つ目は売れていくものなのか、そうでないものか早目にかつ正確なジャッジをしてしかるべき対応をすることです。ジャッジが早くて正確であれば傷は浅くて済みます。

まとめ

適正在庫で運営できるとまず資金繰りが改善します。
そして省スペースでの運営が可能になり、より小さくてコストの低い倉庫に移転することも可能です。
同じ倉庫であっても、動線を広くとることもできれば、作業スペースを確保できたりして倉庫内の効率化も図れます。在庫保管や移動、棚卸などの手間などコストとして直接目に見えにくいものが改善できるということです。
特にアパレルは急に上代が上がることはなく、エンドユーザーも「価格はこれくらい」とイメージして買い物をします。
その一方で生産コストは上がっていく一途で、それを抑えるために海外での生産・海外からの輸入が増え続けているのが実情です。
あとはどこでコストダウンを図るか、トータルメリットを追求していくか。そう簡単にできるものではありませんが、いま目に見えている在庫について取り組むこと、当たり前にやっていることを今一度見直していくことも必要ですね。

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福永 浩士

主に名古屋地区の営業。 経営補佐として経営計画書作成準備や各種資料の作成、情報の収集と整備をしています。助成金の申請や就業規則の見直しなど社内労務管理にも携わっています。

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