アパレルの適正在庫と在庫回転期間
アパレルアイの福永浩士です。
在庫とは商品のことです。適切に販売できれば利益が出るものでありますが、売れないとコストになるものです。
アパレル製品は、食料品のように消費期限が過ぎてまったく口をつけられなく状況にはならないですが、ファッションにも鮮度があり、それを過ぎると形はそのままでも価値を維持していくのは大変難しく、適切な在庫管理が必要です。
さて今回はその「在庫」に関する考え方の一端をご紹介いたします。
目次
- 目安は1.5~1.7か月
- リードタイム(所要期間)が決めて
- まとめ
目安は1.5~1.7か月
在庫回転期間=期末在庫÷平均月商(年商÷12)で表されます。
アパレルで「適正在庫」と言われる期間は実売期だと1.5~1.7か月、セール期だと1か月です。販売時期により、「適正在庫期間」は異なりますのでご注意ください。
どのアイテムをどのタイミングで店頭に並べ、どれくらい売れていったのかこれをキチンと集計していると、適正在庫量が推測しやすくなります。
リードタイム(所要期間)が決め手
当然どの立場においても「適正在庫」でありたいものです。適正在庫であるためにはリードタイムの短縮がポイントになってきます。ただ、ひとえに「リードタイム」といってもポジションにより違いがありますので、簡単にご説明いたします。
【発注リードタイム】…発注から納品までの期間。短いほど、市場の動きを見ながら仕入れができるので余剰在庫を持つことが少なくなります。
【生産リードタイム】…商品の生産に取り掛かって、商品ができあがるまでの期間です。
【納品リードタイム】…商品を受注してから取引先へ納品するまでの期間です。(発注リードタイムと立場は逆になります)
各段階において、まだ存在する「ムダ・ロス」を省くという企業努力でできる部分もありますが、相手側に「急いで!」だけをいうのは無理が生じます。相手が何をしているか、自社に届くまでにどんな工程があり、また自社からその先へ納品するのにどれくらい時間を要するのか理解して、その情報を踏まえた上で社内外に依頼することがリードタイム短縮に肝要です。
まとめ
ここ最近、アパレル業界でも「閉鎖」「倒産」などの文字を見かけることが多くなったように思います。いろいろ原因はあるようですが、「在庫」の問題が少なからず絡んでいることは間違いありません。
適正な在庫管理を行っていくことが、健全なキャッシュフローを生み出します。
会社として、部門として、アイテムとしてきちんと管理していくことが肝要ですね。
福永 浩士
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