新型肺炎からアパレルの影響を考える
アパレルアイの福永浩士です。
今回は、現在世界を震撼させている「新型コロナウイルス」についての影響を考えてみたいと思います。
目次
- 現状(2020年1月28日現在)
- 経済への影響
- カントリーリスク
現状(2020年1月28日現在)
中国湖北省武漢市(人口約6000万人)に進出している日本企業は自動車部品製造業を中心に約200社あるようです。ファッション関係では、ユニクロが17店舗、無印良品が10店舗あり、いずれも閉鎖、再開は未定となっています。
新型肺炎の影響を受け、中国政府は春節を3日間延長することを決めました(2月2日まで)。上海の日本人学校はさらに長く、2月17日まで休校が決まったそうです。終息方向が見えないと春節が終わっても学校や企業の活動が再開されないまま時が過ぎることも想定されます。
武漢市がある湖北省においてはレベル3(渡航中止勧告)、その他の地域に関してはレベル1(十分注意)が発令されており、中国への出張を取りやめる企業がたくさん出てきております。
経済への影響
まず武漢市内では、外出をなるべくしないようにしているらしく、経済活動は限定的のようです。
「世界の工場」と言われている中国なので、アパレルも含めいろんな産業で「入荷待ち」の状況が続くことになるかもしれません。そう考えると世界全体への経済面での悪影響もあります。
2002年のSARSのときは収まるまで8か月(2002年11月~2003年7月)かかりました。既にSARSを上回る感染スピードともいわれていますので、SARSのときを超える経済への悪影響が想定されます。
カントリーリスク
「昨年12月には判明していたが、隠しきれず1月になって公表せざるを得なかった」「公表されている罹患者数、死亡者数なども実際はもっと多いのでは」「生物兵器が武漢国立研究所から漏れたのでは」など真偽が分からない情報も飛び交っています。
チャイナプラスワンは言われて久しいですが、中国に全く頼らないわけにもいかない実情があります。中国以外だったら良い、というわけでもありません。国や地域によりいろいろなリスクが潜んでいます。享受できるリスクはどこまでか、避けるべきリスクは何なのか、事前に想定しておくことも大事ですね。
この度の新型コロナウイルスはまだ拡大傾向です。早く終息することを願っています。
福永 浩士
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