老舗企業が33,000社!
アパレルアイの福永浩士です。
平成最後の年となりました。先日、帝国データバンクが老舗企業(業歴100年以上)に関する調査結果を発表しました。業歴100年以上ということは、昭和と平成を合わせても94年ですので、少なくとも3つの元号を経験していることになります。「企業長寿大国」の日本ですが、実際どれくらいの数字なのかご紹介いたします。
- 老舗企業のデータ
- アパレル関係の老舗企業
- まとめ
老舗企業のデータ
2019年中に業歴100年を迎える企業を含めて、日本では33,259社あるそうです。世界レベルで「100年以上」の企業を集約したデータはありませんが、200年以上だと5,586社あって、そのうち3,146社が日本の企業だそうです。(2008年時点)
ちなみにもっとも業歴が長いのは「金剛組」で西暦578年に創業、業歴1441年です。聖徳太子の命を受け、四天王寺を建立した会社です。現在は高松建設の系列会社になっています。世界で一番の長寿企業です。
アパレル関係の老舗企業
細分類の業種別で調べると5位に「呉服・服地小売」、6位に「婦人・子供服小売」が入っています。斜陽産業といわれるアパレル業界でも長寿企業がたくさんあることが分かります。
細分類の1位は「貸事務所」で、創業時は別事業を主業としていた企業が、所有する土地にオフィスビルなどを建て、賃料収入が増加し、貸事務所業へと業種が変わったケースが多いようです。
まとめ
年商別だと「1億円以下」が4割を超えるそうです。オリジナリティ、ニッチ、急拡大しないというのが長寿の秘訣かもしれません。
「平成」の間だけでもバブル崩壊やリーマンショックなどの経済危機、阪神淡路大震災や東日本大震災などの自然災害もあり、100年以内には戦争もありました。そのような環境下でも永続していくには、危機管理を含めた事業継続計画が大事なようで、老舗企業の事業継続計画策定率は高いそうです。
企業が存続してこそ、個人や家族が安泰でいられます。自分や自社のことを定期的に俯瞰してみることが大事ですね。
福永 浩士
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