晩夏初秋商品が大活躍する3つの理由
こんにちは。アパレルアイの海内です。
ゴールデンウィークも終わり、奄美や沖縄では梅雨入りが発表されました。さっさとジメジメした季節を乗り越えて楽しい夏を迎えたいところです。さて、そんな中バイヤーの皆さまは夏物のセール商材や秋物の品揃えを進められていることと思います。今回は近年重要視される、6月、7月商戦の戦い方について考えてみたいと思います。
目次
- 夏物は一年で一番販売期間が長い大事なシーズン。
- 残り物には福(服)が無い?
- 秋は春よりも暑い事を覚えておく。
- まとめ
夏物は一年で一番販売期間が長い大事なシーズン。
ここ数年『夏・冬型品揃え』が加速しており、特に春物が売れないシーズンが続いています。本来の春物の品揃えの時期は1月~3月ですが、この時期は一年でも一番寒い時期で、なかなか春物が思うように売れないのが現状です。そんなことなら冬物のセール品を引っ張って夏物を早めに展開すると春物を飛ばされるバイヤーさんが年々増えてます。当社でも2月の中旬には夏物の初回出荷が出来る様に生産スケジュールを早めておりますが、その場合2月~8月までの7カ月間も夏物を販売していく事になるのです。他のシーズンは2~3か月しか販売期間が無いのに比べて圧倒的に長い期間です。7か月もの間、同じ品揃えでは鮮度も無くなりますし、飽きが出てきます。夏物と他のシーズンでは品揃えの仕方から変えていく必要があるようです。
残り物には福(服)が無い?
近年、アパレル製品の売り上げも減少傾向で、アパレルメーカーでは見切りロスをどうやって減らしていくかが大きな課題です。「一番簡単なことは作りすぎない事。」と、リスク型商売から受注生産型の商売に移行しています。売上は落ちても、見切りロスを減らして利益を確保しようとする戦略に切り替えられているメーカーさんが増えています。バイヤーさんはこの時期にはセール品の手配をされていますが、良い商品どころかメーカー在庫自体が大幅に減っているのです。そうなると、晩期に必要なセール商材はそもそも存在しないようになるのです。それでも残っている商品は、“それでも売れなかった商品”ということです。
秋は春よりも暑い事を覚えておく。
2017年10月上旬の関東の平均温度は最高気温が24~25度。最低気温は15度前後です。ちなみに25度を超える日は「夏日」と言われ、5月中旬の気温と変わりません。という事は、夏に買った商品は10月上旬までちゃんと着れるのです。極端な考え方ですが、2月~10月まで同じ商品が並んでいても良いのかもしれません。
まとめ
長い夏物に関しては、初夏、盛夏、晩夏とシーズンを分けて品揃えを考える必要があります。素材感には変化が無くても、色やデザインで商品を変えていく事で有利に戦えると思います。また今のメーカー事情を考えると、売れ筋商品を安く仕入してセールで販売していく事も年々難しくなっています。それらの事を考えると、6~7月には晩夏初秋商品をうまく品揃えをして戦う事が不可欠です。当社でも6月からデリバリー出来る新商品をラインナップしておりますので、是非当社営業担当へお声掛け頂ければと思います!
海内 孝治
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