パンツの「山接ぎ」って何?その役割を解説!
きっとあなたのパンツにも付いているデザインの一つに「山接ぎ」があります。どの部分かと言いますと、パンツの後ろ側のウエスト部分の下側の生地の切り替え部分の事です。簡単に言うとウエスト部分と後ポケットの間にある三角の部分です。ではパンツにはなぜ山接ぎが設けられるようになったのでしょうか?今回はデザイン面・機能面から山接ぎが必要になった経緯をご紹介します。
ジーンズの機能性をアップさせる「山接ぎ」
この山接ぎは何の為のものかといいますと、これがあることでパンツのフィット性が高まって穿き心地がよくなり、立ったり、座ったりするときの負担が軽減されるという役割があるんです。運動量が多い腰の後ろで布を切り替えることが機能性を高めているポイントですね。
本来、パンツは平面的な裁断や縫製で作られます。ジーンズ誕生当時のワークウェアは全般的に生地が分厚く、パンツにいたっては股上が深いものがほとんど。これでは穿き心地も悪く、動きも制限されてしまいます。機能性、穿き心地の向上には、お尻の立体感に合わせた山接ぎは必要不可欠でした。一見、山接ぎはファッション面からあしらいのひとつのようにも思われがちですが、きちんとした理由があってデザインされています。
フィット感と小尻メイク効果を得られる「山接ぎ」の魅力
山接ぎは機能性と穿き心地向上のために生み出されたものですが、その一方で別の効果も期待ができます。それは「小尻効果」。
山接ぎがあることで目線がそこに集中するため実際の大きさよりも、お尻が小さく見えるといった効果が期待できます。山接ぎの切り替えが、お尻のボリューム感が気になる部分に近ければ近いほど、目の錯覚での小尻効果大。ジーンズのなかには山接ぎがないものもありますが、動きやすさやお尻のコンプレックスをカバーしたいという方は積極的に山接ぎ付きのパンツを選んでみては如何でしょうか?
デザイン面ではなく、機能性の向上を目的として取り入れられた山接ぎ。自分の体型や、見せたい体型に合ったパンツを選ぶ際には、山接ぎにも注目してみてください。
中山 悟
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