寒い冬にうれしいあったかパンツ|中国素材まとめ
みなさんこんにちは。
アパレルアイの海内です。
12月に入り本格的に寒くなってきましたね。
そこで今回は、寒い冬に最適なあったかパンツ用の中国素材について、紹介させて頂きたいと思います。
目次
- 中国のあったか素材
- 裏起毛素材とボンディング素材
- 裏起毛素材の特徴
- ボンディング素材の特徴
- それぞれのメリット
- まとめ
中国のあったか素材
寒い冬にうれしいあったかパンツ用の素材といっても、昨今の素材開発によって様々なものが出来ています。
特に中国では日本では真似出来ない素材の開発が進んでいます。
そこで今日は中国で開発されている、今最も売れているあったかパンツ用素材の代表的なものを紹介させていただきたいと思います。
裏起毛素材とボンディング素材
あったかパンツ用素材には大きく分けると裏起毛素材とボンディング素材の2つに分けられます。
裏起毛素材は文字通り生地の裏側を起毛して毛を立たせる方法です。
起毛することによって、生地にボリュームが出来、ふんわりした風合いになります。
起毛によって細かい毛が立ち、あたたかい肌触りになります。
これは毛(糸)の間にスペースが生まれこのスペースにあたたかい空気が入るから
あたたかい肌触りになるのです。
もう一つはボンディング素材です。
ボンディング素材とは表側の生地と裏側の生地と、別々の生地を貼り合わせた生地の事です。
代表的な素材なものの一つとして、表側にデニム、裏側にフリースを貼り付けたものがあります。
このように表地に従来のパンツ素材、裏側にフリースなどのあったか素材を貼り合わせた生地が良く使われています。
貼り合わせることで本来の生地とは異なるあたたかさを表現できます。
裏起毛素材の特徴
裏起毛はボンディングと違って一枚の生地を起毛して暖かさを出さなくてはいけません。
その為、出来るだけ肉厚に生地を仕上げる必要があります。とは言っても厚ければ良いという事ではありません。
生地の表情とはき心地の良さを考えながら適度なボリュームにしていきます。
裏面には極細のやわらかい糸を形成し、暖かさだけでなく、やわらかく気持ちの良い肌触りになるようにこだわっています。
また、太陽光を吸収して発熱したり、衣服内の汗などの水分を吸湿して熱に変える吸湿発熱機能のある糸を組み合わせてより暖かくすることもしています。織り方・編み方の工夫、糸の技術の組み合わせによって暖かくて気持ちのよい裏起毛素材が出来上がります。
よりやわらかさを追求する場合はニット素材の裏起毛。しっかりした素材が良ければ織物素材の裏起毛がおすすめです。
しかし一枚の生地ですからボリューム感や暖かさには限界があります。
ボンディング素材の特徴
ボンディング素材は2枚の生地を貼り付けるものが主流ですが、2枚の間にフィルムを挟んで防風機能があるものまで開発されています。
裏側の気持ち良さにこだわるのはボンディング素材も同じことで、普通のフリース素材だけでなく、ベロアタッチや極細の糸を使用したマイクロフリースなどの素材も開発されています。薄いフリースやトリコット素材の貼合わせで少しボリュームダウンしたボンディング素材から毛足の長い肉厚のフリース素材の貼りあわせで、より暖かさを追求したボンディング素材までボリューム感も様々です。
ストレッチ性を重視したニット素材のボンディングやしっかり感を重視した織物素材のボンディングなどこちらも好みによって使い分けられます。
2枚の生地を貼り合わせるので寒さには強いですが、どうしても固くなったりストレッチ性が損なわれてしまうというデメリットもあります。
それぞれのメリット
このようにあったか素材も様々ですが、やはりそれぞれメリットとデメリットがあります。
素材は様々なので一概には言えませんが大枠でまとめるとこんな感じでしょうか?
ニット素材裏起毛
やわらかさ◎ ストレッチ性◎ 気持ち良さ◎ ボリューム感○ 防風△
織物素材裏起毛
やわらかさ○ ストレッチ性○ 気持ち良さ○ ボリューム感△ 防風△
ニット素材ボンディング
やわらかさ○ ストレッチ性○ 気持ち良さ○ ボリューム感◎ 防風○
織物素材ボンディング
やわらかさ△ ストレッチ性△ 気持ち良さ○ ボリューム感◎ 防風◎
まとめ
それそれメリット・デメリットがありますが、では何が一番良いのでしょうか?
それは着用されるお客様の生活シーンに合わせてパンツを選ぶことが重要だと思います。
屋内で過ごす時間が多く寒い日におすすめなのは、ニット素材の裏起毛です。
あたたかさとやわらかさ、ストレッチ性に優れているので楽なはき心地でストレスなく着用頂けます。
屋外で過ごす時間が多くとても寒い日におすすめなのが、織物素材のボンディングパンツです。
ストレッチ性とやわらかさは劣りますが、風を通しにくくとにかくあたたかいと思います。
11月くらいの少し肌寒くなり出した頃には織物素材の裏起毛が良いと思います。
肌触りが温かく気持ちが良い、ほどよいあたたかさです。
どれも一長一短ありますので、上手に使い分けて寒い冬を乗り切って行きましょう。
海内 孝治
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