価格競争?高級化?
こんにちは。福永泰士です。
トヨタの高級車ブランド、レクサスが「レクサスミーツ」という体験型店舗をオープンさせました。レクサスの車は一応お店の奥側に展示してあるものの、店の棚には時計や香水、ノートや筆記用具などの雑貨が置かれたりしています。車がメインではない店舗をトヨタが出しているのです。
今 社会では何が起こっているのでしょうか。
目次
- 富裕層の深化
- 格安衣料の失速
- まとめ
富裕層の深化
イタリアの高級ダウンブランド、「ムーレー」が銀座に旗艦店をオープンさせました。1着20万円前後もする高級ダウンです。同じくダウンを扱う「カナダグース」も昨年旗艦店がオープンし、開店前には大行列になっていました。
最初に書いたレクサスもですが、このような高級品を購入されるのは基本的には富裕層です。現在 日本のマーケットでは、「富裕層の深化」ということが一つのキーワードとなっています。
格安衣料の失速
一方、8~9年前くらいからブームとなったファストファッションは、現在勢いを失っています。撤退しているお店も多くあります。
アプリで中古品が買えたり、インターネットを中心に低コストで商品を安く供給するブランドがどんどん出てきていることが、ファストファッション縮小の背景にあります。
お店まで行かなくても買えるということでもあり、安ければ売れるということでもなくなっています。
まとめ
レクサスの販売員さんは、車の知識だけではなく、時計やワインなど「高級」が語れる販売員さんです。暮らしに関することの全般の知識を深め、お客様のライフスタイルに合わせた車を提案されているようです。
良いものだけが売れるのではなく、安ければ売れるのではなく、それを買うことでどうなるかというお客様の欲望を掻き立てるプラスアルファが必要なのです。
よく「モノ」より「コト」を売ると言いますが、1つの商品からその商品以外のことをどれだけ語れるか。変化のスピードが速く非常に難しい時代の今、そういう目線も大事だと思います。
福永 泰士
最新記事 by 福永 泰士 (すべて見る)
- カチオン糸を解説 - 2019年6月15日
- 6/4(火) オンエアー カフェタビ「歩きたくなるパンツ」 - 2019年6月1日
- アパレルにとっての平成 - 2019年4月27日
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。