アパレルバイヤーなら知っておきたい!テンセル素材の特徴
こんにちは。福永泰士です。
毎シーズン色々な企画・商品をつくっている中、今シーズン我社の企画で多く使われているのがテンセル素材です。
綿や麻というと、どういうものかなんとなく想像できると思いますが、テンセルと言われるとなかなか具体的なイメージが湧かないですよね。
今回はそんな「テンセル」について解説したいと思います。
目次
- テンセルって何?
- テンセル素材のメリット
- テンセル素材のデメリット
- まとめ
テンセルって何?
柔らかくて肌触りが良いテンセル素材。原料となっているのはポリエステルなどの合成繊維のように石油ではなく、木材(ユーカリ)が原料です。
これを特殊な溶剤で溶かして繊維としてつくられているのがテンセルで、再生繊維とも言われています。
「リヨセル」と呼ばれる場合もありますが、繊維としてはテンセルと同じものです。
元々「テンセル」は英国のコートルズ社の商標、「リヨセル」はオーストリアのレンチング社の商標です。この両社が合併して以降は、ブランド名を「テンセル」、この繊維の総称として「リヨセル」となっています。
テンセル素材のメリット
・柔らかな風合いで、肌触りが良い
・光沢感があり、表情がキレイ
・ドレープ性がある
・吸湿性と、速乾性がある
当社ではこのようなカジュアル商品として、テンセル混素材を使用しています。
上述したような特長がありますので、カジュアルでも微光沢のあるきれいめな表情でラフにならず、心地良くはいていただけます。
テンセル素材のデメリット
・摩擦に弱く、毛羽立ちやすい
・濡れると少し硬くなる場合がある
テンセル混率の割合が高ければ高いほど、このようなデメリットも起きやすくなってしまいます。
もちろん商品によりますが、テンセル混率の割合や、生地の組織や他の繊維との組み合わせを調整することで、デメリットがなるべく起きないようにします。
まとめ
他の繊維ではなかなか出せない、独特の風合いや表情をもつテンセル。そこに魅力があります。
また、原料となっているユーカリは成長が早く、強い植物で、痩せた土地でも生育します。殺虫剤や化学肥料も必要としないため、テンセルは環境にやさしい繊維とも言われています。
上質感と心地良さを併せ持つテンセル素材は、我社にとって欠かせない素材であり、お客様にも大変好評いただいております。
テンセル混の素材を使用した商品にはテンセルラベルが付いている場合が多いので、目にした際にはぜひその良さを触って確かめていただきたいと思います。
福永 泰士
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