レディースパンツ素材の機能(爽やか編)
こんにちは。まだまだ寒い日が続いている中ですが、前回紹介させていただいた暖か機能に続き、今回は「爽やかさ」の機能について紹介させていただきます。
夏を待ちきれない、爽やかボーイ 福永泰士です。
目次
- 接触冷温性
- 吸水速乾性
- まとめ
接触冷温性
人がものに触れた時、それぞれが同じ温度であるにもかかわらず、鉄などの金属は「冷たい」、ウールなどの衣服は「暖かい」と感じます。
このような皮膚感覚のことを「接触冷温性」と呼びます。
熱をいかに素早く吸収するか、ということです。ものが熱を早く吸収してくれると冷たいと感じ、吸収が遅いと暖かいと感じます。
熱伝導率の高い繊維を使用した素材のパンツをはくと、はいた時にひんやりし、暑い夏に快適です。
素材だけではなく、織り方を工夫して肌に触れる接触面積を大きくして、より冷たく感じるようにしてある生地もあります。
吸水速乾性
生地が汗や湿気を吸い取っても、生地が濡れたままでは不快感を感じますよね。
吸水速乾性というのは、汗や湿気を吸い取って、素早く蒸発させる機能のことです。
吸水速乾の仕組みは、毛細管現象を利用しているものです。毛細管現象というのは繊維と繊維の「すきま」のような細い空間を、方向や重力に関係なく液体が浸透していく現象で、イメージとすると植物が根から水や養分などを全身に運ぶような感じです。
この現象を利用して糸や生地をつくり、水を素早く拡散、蒸発しやすいようにしてあります。
吸水速乾性の高いパンツをはくと、汗をかきやすい夏でも、蒸れにくくサラッと快適にすごせます。
まとめ
現在このような機能をもつ生地やパンツは、お店に多く並んでいます。
例えば特に夏に好まれる綿素材は、吸水性は高くても速乾性に優れているとは言えません。個人の好みや着用シーンにもよりますが、「夏だから綿が一番快適!」とは言い切れないかなと思います。
「なんか快適!」ってもし思われたら、そこにはきっと何か機能性があります。
次にパンツを選ばれる際には、どのような機能があるか、ぜひ一度見過ごしがちなラベルを見てみてください。
福永 泰士
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