青の服がなくなる!?
アパレルアイの福永浩士です。
最近巷では、「青い服がなくなる」という噂が立っているようです。
厳密に言うとなくなるわけではないですが、値上がりする、入手しにくくなるという方向にあるのは間違いないようです。
なぜそんなことになるのでしょう?今回はそのあたりを説明いたします。
目次
- 染料が高騰するから
- 青だけではない
- まとめ
染料が高騰するから
なぜ染料が高騰するのでしょうか?理由は三つあります。
一つ目は、染料の原料が高騰していることです。
特に青色の染料の原料の価格が上がっているため、おのずと染料の値段が上がり、最終製品まで値段が上がる、という構図です。
二つ目は市場の問題です。
実は染料の70%は中国で生産されているという事実があります。寡占化状態ですので価格が上がりやすい状況にあります。特に品薄ともなると価格が高騰するのです。
三つ目は環境問題です。
染料を製造するのに水質汚染が伴ってきます。中国は現在環境問題への対応が急務となっており、改善への対応ができない工場・企業はどんどん操業停止になったりします。中国は環境規制が厳しく、1社がダメだとその工業団地がダメになるくらいで、設備投資するぐらいなら会社やめる、ということで取り組む企業がなくなっているという背景があります。
なので、染料をつくりにくい、または作り手が減ってきているという状況にあるのです。
青だけではない
ほとんど全ての色で10%~の値上がりをしているそうです。中でも青系は30%~の値上がりで、エンドユーザーに届くころにはどれくらい値段が上がっていることでしょうか。実際は各段階で少しずつ吸収して大きな値上げ幅にならないようになるかもしれませんが。
実は青に次いで赤も同じく不足しているようです。色を使用するのは何もアパレルに限ったことではありません。工業用品にも使われます。見渡してみて、色がついている人工物がどれくらいあるでしょうか?
まとめ
「世界の工場」といわれた中国でこういうことが起き、今まで当たり前だった価格で入手できないことが起こりえます。需給バランスと環境問題です。
中国の工場の操業停止が解除になるか、環境にやさしい染料が生み出されるか中国の設備投資が進むかしないと染料の高騰から、あらゆる製品の値上げにつながるかもしれません。
色味のない世界がやってくるかも!?
福永 浩士
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