あの話の続き・・・バーバリーは燃やすのを止めた!
アパレルアイの福永浩士です。
以前「英バーバリーが売れ残り商品を焼却処分!」(参照:https://blog.apparel-ai.com/overseas/2268)というタイトルでブログを書きました。そこから「進展」があったみたいです。今回はどんな進展があったのかを紹介いたします!
目次
- そもそも何があった?
- 何が進展した?
- ファッション業界の環境汚染
- まとめ
そもそも何があった?
2018年7月、英バーバリーが「3700万ドル(日本円で約41億円)相当の売れ残った服やアクセサリーを廃棄した」ことを明らかにしました。
金額も大きかったという事、トップブランドである事、使用可能な商品を燃やしたという事があいまって、ソーシャルメディア上でバーバリーは激しく「炎上」しました。
バーバリーはブランド価値を守るためにこのような行動をとったのです。
ただ、バーバリーだけでなくシャネルやルイ・ヴィトンなど他の高級ブランドも金額は分かりませんが、焼却処分をしているようです。
何が進展した?
これだけ世界中で非難されマイナスイメージがついてしまうと、リカバリーするのに相当の努力が必要です。
2018年9月、バーバリーは「売れ残りを燃やさない」こと、「本物の動物の毛皮を使わない」ことを発表しました。
売れ残りが出ないように生産や戦略の練り直しを迫られるでしょうし、「売れ残りを燃やさない」だけではマイナスイメージが払拭できないのでプラスイメージに持って行くために「本物の動物の毛皮を使わない」ことで世界への貢献を謳ったものと思われます。
ファッション業界の環境汚染
世界経済フォーラムによると、ファッションは石油に次ぎ、世界で2番目に環境汚染をもたらしている産業だそうです。1枚のTシャツを作るのに2700リットルの水を必要としていますが、そうして作られた商品の大半が売れずに無駄になっています。アメリカの環境保護庁によると、毎年約1200万トンの布製品がごみとして捨てられているそうです。
まとめ
マイクロプラスチック、森林伐採、大気や水質汚染などの環境破壊、売れ残り品の焼却処分、毛皮を得るために動物を射殺などこれまでアパレル製品を世に出すために行われていたことが許されなくなりつつあります。
企業として営利をを追求していくのは当然ですが、「企業としての正しさ」をどこまで追求していくか、ということも世間からは求められています。
福永 浩士
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