世界の有名なコットンを紹介します。
さまざまな衣類に使用されている繊維素材のコットン。衣類は直接肌に触れるもの。だからこそ高品質で肌触りのよいものを選びたくなりますよね。コットンの品質は、綿花(白いふわふわの部分)の繊維1本1本の長さによって分類されます。28mm以上なら長繊維綿。21mm以下なら短繊維綿。その間の長さなら中繊維綿。さらに35mm以上なら超長繊維綿。高級、高品質と呼ばれているコットン生地は、この超長繊維綿であることが多いです。
ではなぜ超長繊維綿から高品質な生地ができるのか。それは1本1本の繊維が長いと、糸にした際に表面から繊維の先端がはみ出ることが少なくなり、その結果、表面が滑らかで肌触りがよく、光沢のある生地に仕上がるんです。
そこで、今回は世界でも高品質と名が高いコットンをご紹介します。
一般的な綿よりも繊維が3倍長い「ピマ・コットン」
ピマ・コットンは、アメリカ南西部で栽培されている長繊維綿。その生産量は、世界有数の綿産地であるアメリカの綿生産量の3%ほど。その中でも超長繊維綿に分類されるものはスーピマコットンと呼ばれています。エジプト綿とアメリカ綿の異種交配によって作られました。
綿花生産量の0.001%しか取れない「シーアイランドコットン」
コットンのなかでも希少で最高級といわれる「シーアイランドコットン(海島綿)」。シーアイランドコットンは、西インド諸島バルバドス、アンティグア、ネービス、ジャマイカ、ベリーズ。という限られた地域のみで栽培されている超長繊維綿です。その特徴は、なんといってもシルクのような光沢とカシミヤのような柔らかな手触り。繊維はほかと比べ、圧倒的に長く細い形をしています。通常のコットンの50%以上の反射率を持っているため、シーアイランドコットンにより作られた生地の美しさは格別なのですが、一方で繊細な性質をしており、害虫に弱く、気候条件を満たすのもなかなか厳しいのが現実。通常のコットンの約0.001%しか生産することができません。
艷やかな発色と保湿性の高さが売りの「GIZAコットン」
エジプトで栽培されている「GIZAコットン」。1本1本の繊維が長い超長繊維綿です。適度な油分を含んでおり、しなやかでカシミヤような風合い。シルクのような光沢もあり、触り心地が良いのでヨーロッパでは新生児用の贈答品としても重宝されています。
中山 悟
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