アパレルの市場規模と購入動機
アパレルアイの福永浩士です。
皆さんはどこで購入していますか?なぜそれを購入したのですか?なぜその店舗で購入したのですか?ふと自分が顧客としての目線で振り返ったとき、意外な答えが返ってくるかもしれません。今回はそのあたりの「購入動機」につながる話を紹介いたします。
目次
- アパレルの市場規模
- 購入者データ
- 意外な購入動機
- まとめ
アパレルの市場規模
2013年は15兆5783億円だったのが、2016年は13兆9954億円と縮小しています。
そのうち、ネット通販は2013年で1兆1637億円(7.5%)だったのが、2016年には1兆5297億円(10.9%)と増加しています。ネットで衣類を購入することに抵抗がなくなったこと、販売する側のプラットフォームが整ったこと、各メーカーがネット事業を展開し始めたことなどが要因としてあげられます。ネット取引に抵抗がなく、かつ自分で自由にお金を使える層が増えたということもありますね。値段が同じであれば、リアル店舗で見て、ネットで買うということも増えています。
ネット通販が増える一方で、リアル店舗での販売は減少の一途を辿っています。ネット通販とリアル店舗での販売を併用している企業であればトータルの売上に変化はないかもしれませんが、リアル店舗のみの企業は一般的に苦戦しているのが数字に現れています。
リアル店舗は実際の商品を見て着て確かめることができるという優位性がありますが、欲しいものがなかなか見つからないという弱点もあります。
購入者データ
対象は駅ビルですが、面白いデータがありました。
駅ビルの滞在時間は平均51分で、早く来た人も遅く来た人もあまり変わらないようです。
立ち寄るテナント数は平均2箇所。3カ所まで立ち寄る人を含めると全体の87.6%に上るそうです。4か所以上立ち寄る人は少ないようです。そして、立ち寄るカテゴリーはファッションが53.6%、雑貨が34.9%、美容健康が23.7%…と続くようです。さらに立ち寄った人の7割は購入しているそうです。
意外な購入動機
買いたいと思って買う人は当然ですが、「買い物意欲が有って、滞在時間が短い人」と「買い物意欲は無いけど、滞在時間が長い人」を比べたとき、購入率・購入テナント数・購入金額において、後者の方が上回っているそうです。
「買いたい」人より「居たい」人の方が購入に繋がっているという結果です。百貨店やショッピングセンターなど、買い物をする場所では椅子を置いたり、くつろげるスペースを設置したりするところもあります。
商品やブランド、テナントの魅力も必要ですが、「居心地の良さ」が売上増に繋がるかもしれません。
まとめ
店舗面積における売上額や利益額、来店客数を計算したりすることもあるかと思いますが、お客様にとっての居心地の良さはなかなか計算できません。自社の店舗にお客様がどれぐらい滞在しているか、という視点で見ると店舗のあるべき姿が変わってくるかもしれませんね。
福永 浩士
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