フレキシブルプライシング
アパレルアイの福永浩士です。
豊かな自然に囲まれている、300坪の土地があります。価格は全部でたったの20万円です。いかがですか?買いませんか?ただ、場所はブラジルの奥地なんですが…
私にとっては価値の無い土地、不要な土地です。同じ商品やサービスでも人によって価値観が違います。今回はその価値観と価格の仕組みについてご紹介いたします。
目次
- フレキシブルプライシングとは
- 広がる背景
- まとめ
フレキシブルプライシングとは
直訳すると「柔軟性のある価格設定」ということになります。
航空券、ホテル、最近ではサッカーの観戦チケットなどにも導入されています。同じ商品やサービスでも、申し込みのタイミングやキャンセルが可能かどうかなどの要素によって価格が変動する仕組みです。現在いろいろな業界に広がっています。食品スーパーのタイムセールやアパレルのセールも時間(時期)がずれると安くなるという点では似ていますね。
広がる背景
このフレキシブルプライシングが広がっている背景として、
「人手不足や残業時間規制などで、会社のキャパシティが小さくなり、お客様の仕事だからといって全てを受け入れられなくなってきている」「供給できないとなると需給バランスが崩れ、価格決定権が少しずつ供給側に移動している」「価値観の多様化が進んでいる」
ということが挙げられます。
(ただ、代用されるものが他にあれば、単に供給側が淘汰されるだけ)
フレキシブルプライシングをいつどれくらい行うのが良いのか解析するツールもあるようです。
まとめ
この商品、自分にとってはいくらだったら価値があると感じるか。またはいくらであっても買わざるを得ないほど飛びぬけた商品かどうか。
メーカーとしては単なる安売りとは区別していきたいと思います。
供給する商品が同じでも価格が変わる。価格は利益を生み出す源泉なので、それを変えるということは業種業態企業によってはビジネスモデルそのものを変えることにもつながります。そこには抵抗があるかもしれませんが、むしろそこから生まれるものがあるかもしれません。
柔軟な考え方、仕組みづくりが求められる時代ですね。
福永 浩士
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